コンコルドの誤り | コンコルド効果 | サンクコスト効果

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UI・UXエクスペリエンスコンコルドの誤り

Psychology - 2018.12.15 - Three Philosophers

コンコルドの誤りとは、プロジェクトなどの成果があがらないと分かっていても、継続してしまう心理状態です。コンコルド効果やサンクコスト効果とも呼ばれます。コンコルドとは1976年に運用を開始した超音速旅客機のことで、コスパの悪さや環境面への問題などから、運用停止しかあり得ない状況だったにも関わらず、責任問題の回避などのため、2003年までの間運行が継続されてしまった、商業的失敗の典型的モデルです。

捨てなくてもよい状況が一番危険

例えば、目の前に砲弾が迫っているとしたら、身を守るための行動をとるでしょう。プロジェクトを断念する、捨てる、収束という名の逃亡を図ります。この旅客機のプロジェクトの場合は、責任回避が可能な状況が、長期運用に繋がってしまったのだと思います。一見余裕のある状況こそが損失を長引かせてしまう一番のリスクなんですね。

ゲームと称号

長期間継続し、ゴールなどが迫ると、損失のほうが大きくても状況をクローズすることが難しくなります。例えばポイントがたまるとランクが上がるシステム。ランクが上がれば条件も厳しくなりますが、特典のためというよりは名誉のために無駄な努力を重ねます。実益なき名誉を追わせてコンテンツを形成していくというのは、CGMというビジネスモデルには欠かせないシステムですね。

ログイン画面の例

そして、追求よりも難しいのが捨てる決断でしょう。上のイメージのように、アクセスした瞬間にアイコンやメッセージで実績を表示されれば、抜け出すのは難しくなるでしょう。

損失も計算する

例えばゲームセンターにあるコインゲーム。状況的には利益が見込めなくても、自分が投入したメダルがそこら中に転がっていますから、「ここで引けない」と考えてしまうものです。ここまでの損失を知っているからです。埋没した費用(sunk cost)が多ければ多いほど、「もったいない」という感情も強くなりますから、その場を去るのは容易ではなくなります。

損失が少ない場合

小学校の頃、すいかを目の前で落としてしまった友達がいました。ぐしゃりと割れて地面に散乱してしまったのですが、その子は表情一つ変えませんでした。なんとそのスイカは、下校の途中で見知らぬ業者さんから貰ったものだったのです。珍しいこともあるものだと思いましたが、ご両親や自分の出費だったら、割れたスイカを見た瞬間に、泣きじゃくっていたことでしょう。あきらめの心理にはサンクコストが大きく関係します。

まとめ

悲しいかな、この人間の心理はビジネスシーンで利用されています。シンボリックで名誉感を醸し出すもの、目に見えたポイントという数値、長いゴールまでの道のりを表示する工夫など、様々な手法が固定ユーザーの獲得、維持・運用に繋がっています。「もったいない、引けない」という感情にかられたユーザーはコンコルドを長期運行することになるのです。