フレーミング効果

Contact Price

UI・UXエクスペリエンスフレーミング効果

Psychology - 2018.12.19 - Three Philosophers

本質的に表現する内容は同じでも、その表現方法により受け手側の印象は大きく変わります。認知心理学ではそのバイアスの原因の一つとして、フレーミング効果をあげています。

ネガティブな語群が与えるもの

お笑い番組でこんな調子のコントがありました。コンビの一人が「国民的な人気の番組が視聴率70パーセントを記録しました!」と切り出したところ、相方はあまり同調せずに「30パーセントの人が見ていない!」と返します。

70パーセントという数字にフォーカスせずに、30パーセントの人が見ていないと語れば、かえって不人気な印象すら与えてしまうから不思議です。離婚率10パーセントのチャペル、非リピート率30パーセントのエステ、などと言われてしまえば、実際は良い数字ですが敬遠してしまいますね。(参考:プロスペクト理論

リフレーミング

良いものを良く見せる、良いものを悪く見せないというのは簡単ですが、悪い状況にもそれを好転させる因子が潜んでいることが多いです。それを具体的に発見・提示したり、見方そのものを変えていく手法がリフレーミングです。例えば、東大入試に失敗して落胆している子に「慶応でも立派じゃないか」と励ましても、フレームの大きさ(彼の考えている範囲)が変わりませんから効果は望めませんが、「ハーバード以外はどこも同じや!」と叱咤すれば、フレームが拡がり、東大が枠の端から追いやられていきますので、それなりの心境の変化が起こるでしょう。

利用者第一の考え方

携帯料金の最安値を謳った広告など、世間は紛らわしく分かりにくい情報・仕組みで溢れかえっています。例えば総務省は、消費者契約法、景品表示法などを効力として、事業者に対する監視を行っていますので、ビジネスの場でフレーミング効果などを過剰に利用すると、ペナルティが発生する可能性があります。大手企業になればなるほど、ユーザーファーストの考え、視点が求められてくるでしょう。

まとめ

数字や謳い文句、写真の使い方も重要ですが、空虚なものをフレーミングしたところで長続きはしませんし、年配の人がわけの分からない契約プランにハンコを押す姿などもみたくないですね。芥川龍之介の小説ではないですが、分かりやすくステップ化されていれば、興味も湧いて理解も早まりますから、自ずと最後まで進んでいくものです。お世辞も装飾も無い、文字だけの世界、いわばフレーミング無しでも、十分効果があるということも銘記しておきましょう。