デザイナーの持つべき専門性 美意識

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UIUXSpecialityデザイナーの美意識 芸術関連の知識

Designer - 2018.9.17 - Three Philosophers

今回はAestheticsについて簡潔に語ってみましょう。普段あまり耳にしない言葉だと思いますが、海外のデザイナーの求人欄には必要技能の一つとして頻繁に登場します。例えば以下のようなものですが、本ページではこのaesthetics、デザイナーの持つべき美意識、美的センスの部分にふれてみたいと思います。

・Help grow our brand into a chic, sophisticated, high-end aesthetic that represents the kind of disruption we are bringing to our industry.(UI/UX Designer / N社)

・Strong aesthetic skills with the ability to combine various colors, fonts and layouts.(UI Designer / N社)

・You are a master of your craft, have a love of all things design, and realize the role of elegant design enhancing usability as well as aesthetics.(User Experience Designer / C社)

何をどう評価するのか

Aestheticsというのは、美術の先生のデッサンが凄いとか、あからさまに目に飛び込んでくる世界だけではありません。もっと数学的であったり、密度に重きを置くものであったり、シンプルながら深みがあり、なんだかんだ言っても結局はプロポーショナルな世界だったりします。

私はすでに20才の頃には、シンプルに表現の本質をつくトライアド構成主義について思いを巡らしていました。モンドリアンからデクーニング、さらには写実主義の中の構成を重んじた画家を評価し、実際に抽象作品を書いたりしました。

社会に出てからは音楽なども学び、有名プロダクションの方に「良い曲書くね、仕事あげようか」と評価して頂けたりと、多方面での努力やコミュニケーションの蓄積は、本筋(デザイン)の表現においての自信にもつながっています。

上の立場で考えるコミュニケーションも難しいものですが。様々な技能を磨き、5や6を知れば、4に対する優しく適切な評価法も身につくものです。海外の企業がaestheticsという項目を求人欄に掲載する意図は「自社の製品をしっかりとした裏付けのあるブランディング方法で磨き上げてほしい」という思いからでしょう。幅広く深みのあるのデザイン、評価スキルをaestheticsという単語に込めているものと考えてください。

ギラギラのデザイナーたち

プロダクションの方に褒められたのは自作した弦楽四重奏曲です。音楽事務所には作曲家としてデビューしたい人たちがたくさん曲を送ってくるらしいのですが、やはり似たものばかりで、セミプロの方でも本質的な部分が試される弦楽四重奏ともなるとボロがでるそうです。こういったことは同業のUIデザイナーにも言えることで、 ランチやらミーティングやらで画家の名前(例えば、ハンス・ホフマンやマックス・ベックマンやら)を出しても、知っているデザイナーさんがいません。最近のUI・UX系のデザイナー全般に言えることは、最適化するという部分は得意だけれど、デザインの本質には疎い方が多いですね。ギラギラの色で「見るに堪えない」と思うこともしばしばです。カラー・コーディネイト一つを例にしても、デザインがフラットになる傾向が強い現在では、一色一色のもつ力が大きくなっているので、実践で身についた理論部分がとても役立ちます。

まとめ

腕時計に心電図機能がつくようなテクノロジーの時代ですから、UI・UX全盛の時代では芸術をはじめ、非常に高い次元での知識の活用が求められているような気がします。特に日本は文化的には後進国ですので、自発的に美意識を養っていく努力は欧米の人たちよりも必要になってくると思います。世界に通じるレベルまで美意識を高めた時、ギュッと知識を凝縮する瞬間と言いましょうか、プロポーショナルな表現を提示するプロセスが快感になることでしょう。