UI・UXデザインとマインドマッピング

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UI・UXアイディアスケッチマインドマッピング

User Interface - 2018 - Three Philosophers

マインドマッピングという言葉をご存じだろうか。「マインド」と「マップ」をくっつけただけの、なんてことはないただの造語だが、UI・UXデザイナーとしての仕事を整理するにはマインドマッピングは最適だ。マインドマッピングは思考の地図でありアイディアのスケッチでもある。

広範囲の地図を作り上げる思考、ツール

例えば君が都内で営業をするのであれば、銀座、東京、有楽町、日比谷というグループ、さらには六本木、乃木坂、青山一丁目、外苑前という感じで、ある程度近距離にある場所をグルーピングした上で、千代田線、丸の内線など、文字通り“線”で結びながら迷いなく行動する筈だ。経験を積めばバスも徒歩も近道(ショートカット)もマッピングされ、遅延などのトラブルにも対応できるようになる。これはUI・UXを中心としたウェブやアプリのデザインでも同様で、積み上げた知識は多くの点になり、それらが有機的に結ばれ巨大な知(表現力)になる。

エビングハウスの忘却曲線に従うと、人間は突発的に閃いたアイディアなどは20分もすれば忘れてしまうそうだ。形にし、それが本物になるまでは、記憶を保持する努力を心がけよう。XMindなどのソフトウェアはマッピングツールとしてとても有名で、直感的操作感から多くのユーザーに親しまれているが、スマートフォンのメモ帳なども活用し、アイディアと(特に)その「つながり」は記憶域に刻み込んでいきたいところだ。

マッピング中に時代や本質を象徴するものに気付く

マッピングには観察力、即ち本質を見抜く力も必要だ。人が気づかないところに気づいていく。何気ないニュースに時代の核心が見えてくることもある。表現の世界では古典派の和声や難解な絵画など、敷居の高い世界にこそ極上の本質性が潜んでいる。美術館や演奏会に出掛けよう。もちろん家に居ても最近は様々な情報にアクセス出来る。たくさんの表現手段や本質に触れればマインドマッピングはより深く広がりを見せ、時代や分野を切り開く鍵となるだろう。とにかく学ぶのだ。そして点を打ち、線で結ぼう。

UI・UXデザインは決定力とスピードの勝負

どちらのボタンがコンバージョンを高めてくれるだろうか。この時の思考は、「青は決定の青」という私の一つの知識の引き出し、言い換えればマッピング上の点がひと際大きくなる。さらにこの時、相対性を考慮した色彩への知識、ABテストの結果や男女別の人気色といったデータも、一つの点となり決定の補助的役割を果たす。この知識の連鎖こそマッピングの醍醐味だ。高度なデザインにおいても、熟達したデザイナーのマッピングは瞬時に拡大され、離れたグループであるはずのアートや音楽、デザイン領域内の無数の点が有機的に結合し最適解を提示してくれるだろう。

マインドマップを形式化し記憶を保持しよう

ちょっとサイコロジーの本を読んだだけで気取らないことだ。UI・UXデザイナーは悠長に1週間でボタン一つを作るのが仕事ではない。ページ中には考慮するべき箇所がたくさん存在するのだ。例えるならマッピング上の点をミサイルにして敵を打ち落とすシューティングゲームのようなものかもしれない。経験を積もう。5秒に一回しか弾丸が飛び出さないシューティング状態から抜け出すのだ。経験・知識によるマッピング上の点が増えていけば、苦痛とも思える思考の整理作業もいつかは快感に変わる筈だ。