散歩はアイディエーションの源

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ヘルスケアワークスタイル散歩(ウォーキング)の効果と健康

Work Style - 2020 - Three Philosophers

コロナ禍もありストレスへの対処法などが注目を浴びているが、運動不足は誰しもが気にかけていることだろう。今回は散歩(ウォーキング)のメリットを考えてみたい。

セロトニン:日光と散歩

散歩による最大のメリットはホルモンや神経伝達物質の分泌だ。これが脳をリラックスさせ、胃腸にも大きく働きかけるそうだ。なかでも日光を浴びることで分泌されるセロトニン(神経伝達物質)が有名で、これはウォーキングなどの単純動作をある程度繰り返すことでも生成されていく。

また、セロトニンは感情の変化によっても生成されるようだから、感謝や感動の涙には素晴らしい効果があるだろう。つまりは内面の美しさこそ長寿、健康の秘訣なのだ。映画の鑑賞なども良いのだろうが、テンポラリー(一時的)なものよりも、常日頃の心の状態をベースに考えたい。

オキシトシン:カント時計とホルモン

哲学界の巨人イマヌエル・カントは決まって夕方の4時になると散歩にくりだしていたそうで、住民たちに「時計がわり」にされていたというような逸話すら残っている。彼は散歩だけではなく、人との交流、会話を重んじていたようだが、もちろんどちらも大切だ。人との交流ではオキシトシンが分泌されると言われ、UXデザインなどでも注目されている。そのホルモンは犬や猫とも伝播し合えるという優れモノで、幸せのホルモンとも言われている。

リモート勤務でも、役職柄、比較的会話の多い自分はそうストレスは感じないのだが、まれに会話が無い日がある。そういった日は仕事を片付けると同時に外に飛び出したくなるのだが、これもホルモンが不足しているサインなのだろう。ウォーキング、会話のどちらもがとても大切なのだ。

ドーパミン:タスク達成とホルモン分泌

ドーパミンはもっとも有名なホルモンだ。ドーパミンはタスク達成時の満足感とともに分泌されるとも言われている。Apple Watchには散歩時に1キロごとにバイブレーションと表示で「達成」を知らせてくれるアプリがあるが、あのタイミングでドーパミンがいくらかでも分泌されていると考えると面白い。

また、食事的には、先に紹介した哲学者カントの好物だったチーズや豆類を食べることでもドーパミンが分泌されるそうだ。散歩+会話+チーズというフルコースを日課にしていたカントから学べるのは、幸せや叡智の獲得も「日ごろの一歩から」ということなのかもしれない。

最適な歩数、時間

ウォーキングによる効能的には、ドーパミン分泌までに20分、セロトニン分泌までに30~40分必要だとも言われているので、歩数計などを確認しながら帰宅までに丁度良い分歩いてみよう。

一日に歩く理想的な歩数は8,000歩とも言われているが、1回のウォーキングに限定すると20~40分、成人の男性だと、10分で1kmペースだろうから、合計すると2~4kmほどウォーキングすると良い計算になる。セロトニン分泌コースだと、1週間のうち2日休んでも、一ヵ月でフルマラソン2周分くらいになる。ちりも積もればではないが、これは実に健康的な分量だ。

まとめ

このサイトでも取り上げている行動経済学のダニエル・カーネマンやリチャード・セイラーも人々との交流がアイディエーションの源だったと発言しているし、どこどこを誰々と歩きながらの会話が一番記憶に残っているというコメントも残している。これは私の職業のUXデザインでも同様で、気の合う同僚とコンビを組んだ時はとてもアイディエーションが捗るのだ。

大作曲家のモーツアルトが午前中に大半の仕事を終えていたなど、良きルーティンの逸話はこの他にもたくさんある。今後ワークスタイルも変容していくだろうから、散歩はぜひその中心に取り入れたいところだ。