タイポグラフィ | 書体:Bodoni

デザインフォントファミリータイポグラフィ:ボドニ

Typography - 2025 - Three Philosophers

Bodoniは19世紀はじめにジャンバティスタ・ボドニが制作した活字をオリジナルとし、今日まで様々なBodoniが誕生しています。dのセリフやgのふくらみなどに特徴があり、全体的に格式やプライドなど気高さも感じさせます。
Didotと同様にモダン・ローマン体に属すフォントになりますが、ボドニ自身もやはりバスカービルとディドに影響を受けています。

Bodoniの種類

フォント名 ウェイト
Bodoni 72 Book, Book Italic, Bold
Bodoni 72 Oldstyle Book, Book Italic, Bold
Bodoni 72 SMALLCAPS Bookのみ
Bodoniフォントの比較 Bodoniフォントの比較

Mac Os SierraにはBodoni 72のバリエーションが3つ収録されています。72というのは主に見出し用とのことで、(小さなサイズでの)可読性を考慮したTwelve(本文用)、Six(キャプション用)といった種類(書体・フォント)も制作されています。

Bodoniのデザイン事例

Bodoni(ボドニ)72は、「華やかさと繊細さを合わせ持つ」と説明されております通り、実際の使用例を見ましても、オシャレさや高級感なども醸成してくれる書体です。

Bodoni(ボドニ)72の使用・デザイン例

色彩理論のページでも同様のことを書いていますが、フォント見本を眺めているだけではデザインと調和するかは分かりません。上のイメージでも感じますのは、Bodoniの欠点とも言われるハイコントラストさも合わせてイメージ(モデルさんや基調色など)に溶け込み、機能性のようなものが増していると(個人的には)感じます。
繊細だから、野太いから、(といったフォントの特徴)だけでは素材に合うかは分からないのです。読書体験の最適化のみならず、"印象付け"を目的としてフォント(書体)の選定を行う場面もあるということも覚えておきましょう。

まとめ:ローマン体の歴史

前述の通り、Bodoniは歴史のあるフォントでありつつ、ローマン体(セリフ体)のなかではモダン・ローマン体に属します。いわばローマン体の最終形態。
歴史の流れ的には(本サイトで紹介しているフォントですと)、オールド・ローマン(Garamond)→トランジショナル・ローマン(Baskerville)→こちらのモダン・ローマン(他にDidotなど)と続いています。