タイポグラフィ | 書体:Trajan

デザインフォントファミリータイポグラフィ:トレイジャン

Typography - 2018 - Three Philosophers

Trajanはトラヤヌス帝の戦勝を祝う記念柱に彫られていた文字を再現したフォントです。ですから、2000年以上前のデザインということになりますが、現代にあっても輝きを放つ魅力的なフォントです。武器を持つ戦いで勝利し、文化でも勝利したという感じですね。無地や小さなスペースでも活躍するHelveticaやSan Franciscoなどとは対極にある存在で、一文字一文字で深い印象を与える用途に向いているでしょう。

Trajanの種類

フォント名 ウェイト
Trajan Pro Regular レギュラー
Trajan Pro Bold ボールド
Trajanフォントの比較

ラファエロのすました自画像のように、高い技術の中にも冷たさのようなものも感じますが、バランスに優れた美しいフォントですね。
私の環境ではMac OsではなくAdobe製品にバンドルされていました。デザイン会社にお勤めの方はソフトウェアのプルダウンメニューの中にTrajan Proの名前が見つかるはずです。イタリック体はなく、レギュラー、ボールドのみですが十分使用に耐えうると思います。

Trajan(トレイジャン)の使いどころ

TrajanはチョコレートのGODIVAなどに採用されています。

Godiva ゴディバチョコレートとtrajan トレイジャンフォント

フォントの効果か、高級でおいしそうに思えてきますね。

そして実はこのサイトでもブランディングフォントとして採用しているのですが、鍵になるのは「箱」や「フレーム」でしょうか。記念碑にしても、ウェブサイトにしても、お菓子のパッケージにしても、まずは高級感を演出するパッケージが必要なのです。そこにTrajanのようなフォントを置いてあげると、シャキッと全体が引き締まるんですね。