Typography - 2020 -
Myriadはフォントの王様の一つにも数えられるFrutigerの類似フォントです。本家にとても良く似ていますので「明快で力強く、やわらかな」素晴らしいフォントです。Appleがかなりの期間コーポレイトフォントとして採用していましたが、残念ながら現在MacのOS自体にはバンドルされていません。
フォント名 | ウェイト |
---|---|
Myriad Pro Condensed | コンデンス |
Myriad Pro Condensed Italic | コンデンスイタリック |
Myriad Pro Bold Condensed | ボールドコンデンス |
Myriad Pro Bold Condensed Italic | ボールドコンデンスイタリック |
Myriad Pro Regular | レギュラー |
Myriad Pro Italic | イタリック |
Myriad Pro Semibold | セミボールド |
Myriad Pro Semibold Italic | セミボールドイタリック |
Myriad Pro Bold | ボールド |
Myriad Pro Bold Italic | ボールドイタリック |
このページで使用しているのはFrutigerにかなり類似して、なおかつ最適化された(アドビの販売形態がCreative Suiteだった頃の製品にバンドルされていた)Myriad Proというフォントです。Adobe社が販売形態をサブスクリプションに移行する前、ロイヤルティを高めてくれたのはこういった素晴らしいフォントたちの存在でした。
豊富なバリエーション(全ウェイト)の中でも特に魅力的なのがSemiboldでしょうか。
原型となっているFrutigerはもともと空港のサイン用に作られたフォントでしたが、その明快さの中にも、流動性というか、体温のようなものも感じられる点がAdobeやAppleのデザイナーにも響いたのでしょう。
正直なところ、このフォントの魅力が分かるでしょうか?
こういった感性はデザイナーとしてのバロメーターとしていくしかないです。
Appleが使っているから「自分も使う」ではただのマネごとであり、このフォントに魅力を感じたのだけど、後から「Appleがコーポレイト・フォントとして採用していること」を知った、というくらいがホンモノだと思います。有名だからという理由で無理に使う必要はありません。
Appleはその後、Apple Watchなどの存在もあり、ユニバーサルな観点からコーポレイト・フォントをSan Franciscoに切り替えましたが、こちらもまた絶品でした。
「なんだか自分にはこれらのフォントの良さが分からない!」という方は、おそらくデザイン業は天職ではない筈です。