Typography - 2018 -
Georgiaはイギリスのマシュー・カーターがマイクロソフトからの依頼で制作したセリフ書体。並行して制作されたのがサンセリフ体のVerdanaだそうです。可読性に優れた素晴らしいフォントです。デザイナーからすると尊敬の対象になるようなカーター氏ですが、「自分に強烈な個性はない」と仰っていたそうで、そういったバランス感覚もGeorgiaのような読みやすく親しまれるフォント誕生に繋がったのかもしれません。
フォント名 | ウェイト |
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Georgia | Regular, Italic, Bold, Bold Italic |
Mac OSにバンドルされているGeorgiaにはRegular, Italic, Bold, Bold Italicのウェイト・書体があります。GeorgiaもまたHelveticaのようにスタンダードになりうる素晴らしい書体ですね。2018年現在でもNewyork Timesなど主要紙のウェブサイトでも本文のフォントファミリーとして採用されていますが、経験のある同業者(デザイナー)ならこのフォントを選ぶでしょうね。バランス的にはこのGeorgiaが一番ですから。
Kindleなどで洋書を読むときはこのGeorgiaを選択しています。本文に限定すると、Helveticaだとたしかに視認性は良いですが読みものという気がしなくなりますし、palatinoだと単語ごとのアクが強くなる気がします。さらにBaskervilleだとちょいと薄すぎるという感じで、各々欠点もあるわけです。Georgiaは派手さはないですが快適な読書体験を与えてくれます。また、Appleのサイトの見出しにGeorgiaを使っても何ら違和感はありません。フラットデザインの中にも溶け込める不動の定番フォントと言ってよいでしょう。