Typography - 2018 -
Snell Roundhandはマシュー・カーターが書家のチャールズ・スネルのラウンドハンド体に感銘を受け、それをモデルに制作したスクリプト書体です。18世紀前後に起源をみるカッパープレート・スクリプト書体の部類に入り、銅板にスーッと入れていくような細い線と右への傾斜が特徴です。
フォント名 | ウェイト |
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Snell Roundhand | Regular, Bold, Black |
Mac Os SierraにはSnell RoundhandのRegular, Bold, Blackの3つのウェイトが収録されています。ウェイトによってかなり表情が変わりますが、細い部分はウェイトが変わってもそのままです。大文字だけですと視認性・可読性に欠けるような気がしますが、小文字を組み合わせることで読みやすく、そして美しい見た目になります。
Snell Roundhandの作者のカーターさんはGeorgiaなどスクリーンフォントの制作者としても有名です。書家ではない方がデザインする書家の書体、ちょっとややこしいですが、読みやすく上品でラルフ・ローレンなど様々な導入事例があります。企業として大々的に導入するというような仰々しいフォントではないような気もしますが、バランスが良い分アクセシブルで、素晴らしいフォントです。