Typography - 2018 -
Helveticaのは欧米のスタンダード・フォントのひとつです。どっしりとした堅実性と安定感を備えながら、あたたかみまで感じさせてくれるような素晴らしいフォントです。スイスのハース社がNeue Haas Groteskという名前で発売、後にラテン語でスイスを表すHelveticaという書体名に改められました。さらに後続の会社が改良し、Helevetica Neueという名前で発表しています。現在ではApple社がさらに可読性の面などを考慮、改良して、San franciscoというフォントとしてOSのデバイスフォントに採用しています。
フォント名 | ウェイト |
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Helvetica | 1957年発表のオリジナル書体 |
Helvetica Neue | 1983年発表の改良版 |
フォントはその大きさによっても性格が変わってくるため、1枚もののデザインをのぞいては検証が必要で、小さなサイズにすると視認性が悪くなったりします。もちろん単純な美しさの面でもそうですが、部分部分に改良が加えられ現在に至っています。細かな部分から受ける印象の違いを感じ取ってみましょう。
Helveticaにも改良の歴史があり、時代を経て美しさにさらに磨きがかかっています。輸入製品や日本国内のコーポレート・ロゴなどに多数採用されているだけでなく、実際に流行の先端で利用されていますので、Appleの製品を所有している方などは、意識せずともその機能美に接していることになります。