確証バイアス

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UI・UXエクスペリエンス確証バイアス

Psychology - 2018 - Three Philosophers

認知バイアスの主要項目である「確証バイアス」についてふれてみよう。自己を形成していく過程で、時に歪んだ、正しいとは言い難い考えに支配されていくこと、いく力の原因の一つになるのは確証バイアスの力だ。

確証バイアスにより徹底抗戦する人々

TEDで確証バイアスをトピックにする回(Confirmation Bias and Naive Realism / TED) があり、戦後29年間もフィリピンのルバング島で徹底抗戦していた小野田寛郎氏のことが語られていた。近年、インド領近くの北センチネル島というところで、外部との接触を拒む島民に宣教師が殺害されるという事件が起きたが、小野田氏の抗戦ぶりもすさまじく、多数の死傷者を出したそうだ。ルバング島を日本軍の占領地だと思っていたこと、フィリピン配属前後に叩き込まれた行動指針などが影響し、小野田氏は頑なに投降を拒んだそうなのだが、これらは確証バイアスの一つにあたるようだ。

小野田氏を説得できた唯一のものとは

大小さまざまな説得活動も無駄になるかと思われたが、現地にたまたま居合わせた(言語が通じる)旅行家のアシストがあり、小野田氏直属の上官の命令を伝えることに成功。ここで帰国が実現したのだ。確証バイアスは様々だが、行動原理を揺り動かす、さらに大きな力(フォース)が存在するのは確かなようで、小野田氏のそれは「上官からの指示」だったわけだ。前述の北センチネル島の島民との接触に成功した人もいたようで、解けない呪縛は無いのかもしれない。

まとめ

普段私たちは何気ない心の動きをどれくらい見つめられているだろうか。日常でなんとか頑張れば自分の考えを変えられそうな時はたくさんある。「ここでひと踏ん張りだ」「なぜ、こんなくだらないことに気を取られているのだろう」といった時がそれだ。他人に解いてもらうのではなく、自分から客観性にアクセスを試みることが大切なのだろう。

グーグルの検索結果なども、我々個人一人ひとりのバイアス(傾向)が加味されたものになっているのだが、生活がAIや自分の悪い習慣に支配されるだけというのは情けない。アプリから人生設計まで、自分の力でエクスペリエンス向上に繋げていきたいところだ。