Photography - 2018 -
iPhoneなど最近のスマートフォンをお持ちの方はHDRという言葉は耳にしたことがあると思います。技術的な部分に関してはHDRのページをご覧いただくことにして、Photoshopの色調補正メニューの中のHDRトーンで得られる効果をざっくり見てみましょう。
何の工夫もない写真です。東京ミッドタウンの鯉のぼりですが、画角など気を使わずにiPhoneでパシャリと撮った一枚です。この写真をPhotoshopのHDRトーンで加工してみたいと思います。
HDRトーンで劇的な効果を得たい場合はディテールと彩度の値を大胆に増やします。ここでは「ディテール+125」、「彩度+50」で設定してみました。
いやらしいくらいビビッドに変化しましたね。良しあしは別として一瞬なら「きれーい」などと言ってもらえるかもしれません。
今度は屋内の写真です。ラーメン博物館の廃墟感がHDR加工には最適です。こちらにはディテールは同じ+125、彩度は半分の+25で設定してみました。
こちらもビビッドにエネルギーが出ました。たしかにこういった加工は流行していますし、HDR写真館のようなサイトもありますが、皆さんにはどのように映るのでしょうか。
このサイトでは、UIUXデザイナーとして色彩理論なども展開しているので、ここまで大雑把な色調の変化は、なんとも言えない気持ちになります。本来、紫、青、緑、黄色、オレンジ、赤とそれぞれの色には特徴的な働きがあるので、そういった部分も知ってほしいですし、HDRのページでも書いていますが、階調というものも美しくとらえると、もっと良い絵が撮れるのではないかと思います。