フォト・写真 |HDR・ハイダイナミックレンジ

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フォトセオリーHDRについて

Photography - 2018.6.10 - Three Philosophers

HDRはHigh Dynamic Rangeの略で色の表示領域のことです。iPhoneユーザーなど映像や写真技術と関係ない職業の方にも、このHDRという用語は浸透しつつありますので、仕組みは分からなくても明るく綺麗な写真がとれるという知識をお持ちの方も多いことでしょう。

HDRの再現力

RGBのページでイレーヌ嬢(ルノワール作)の紙媒体や映像における再現性の問題を書きましたが、HDRが捉える明るさ・階調の領域(幅)は、現在のハイビジョン放送などの規格(SDR)に比べて100倍も拡大されるので、より肉眼に近い絵を作成することが出来ます。街で芸能人を見かけた人が「オーラを発していた」などと表現しますが、テレビや雑誌で見るのと、実際に見るのでは光の情報レベルが大きく変わりますので、その光の質の差をオーラと感じているのかも知れません。現状の規格では名画などから発するオーラはとても捉え切れませんが、HDRの普及で表現力が数段階向上することになります。

HDRの明るさがもたらすもの

HDR SDR 肉眼 光量の違い

ハイビジョンが早くも化石となるのか、HDRがどのくらい、またどのように普及するのかは不透明ですが、光の表現レベル・階調の幅の広がりにより、ひとまず単純に綺麗な絵が楽しめると考えても良いでしょう。
ただし、HDRと言っても明暗の表現技術が肉眼の半分くらいに達したというレベルです。ブルーライトなどの問題もあるので表示媒体の明るさがどのようにユーザーに影響を及ぼすのかは、これもまた技術次第ではないかと思います。(肉眼での光の捉え方はガンマのページで考えてみましょう。)

まとめ

ハイレゾ音源しかり、情報量が上がるということは、ギザギザがとれて心地よくなることも事実です。その反面、ハイビジョンにすら肯定的でない人もいます。(私もアバターという映画を見たとき、むしろ不快になってしまった人間です)

マラソンで苦悶の表情を浮かべる選手の汗の色まで鮮明に映し出す必要があるのか、心の明暗を想像する能力まで奪われるのではないかと、様々なことを考えてしまいます。最近は音のゆがみ、色のくすみこそないけれど、つまらない作品が多いとも感じますし、今後は技術に加えて本質部分の追及も求められてくることでしょう。