正常性バイアス

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UI・UXエクスペリエンス正常性バイアス

Psychology - 2018.12.20 - Three Philosophers

正常性バイアスは、非常時において状況への判断を誤らせたり、遅らせてしまう人間の傾向の一つです。多数派同調バイアスなどの要因が重なると、思わぬ事態を招くこともあります。

この状況が正常か

これは外国で実際に起こった出来事です。とある橋の上で若者二人が会話をしています。そこに被害者の背後から、一人の男が迫ってきて銃を抜きます。しかし何らかのトラブルがあり弾が発射されません。ここで被害者が気づき背後を振り返ります。その時再び犯人は弾が詰まったようなアクションを見せるのですが、被害者の若者は立ち尽くすだけで、防衛の手段を取りません。次の瞬間、首付近を打たれて倒れ込みます。

もしこれが戦地であったなら、このような死に方は絶対ないでしょう。襲われるのが正常だからです。しかしこの事件が起こった何気ない日常においては、相当神経質になって「打たれそうになったら防御だ」、などと気にしていない限り、回避行動は無理なのです。これが正常性バイアスの恐ろしさです。突如訪れた危機的状況では、精神的余裕の問題もあり、とっさには回避行動が取れないのです。

同調してしまう恐ろしさ

さらに恐ろしいのが、多数派同調バイアスの存在です。具体的災害・事故名はあげませんが、周囲の人たちに惑わされ、とるべき行動をとらずに、そのまま亡くなっていった人たちもたくさんいるのです。地下鉄は地下なのだ、海の近くは津波が来るのだという認識は忘れてはならないのです。「まわりの人は平気そうじゃん」では手遅れになってしまうのです。

まとめ

正常性バイアスはストレスを回避するための作用だとも分析されていますし、人生という長いスパンで考えれば鈍感力というのも大切になってくるでしょう。それに加えて、防災意識を高めたり、和して同ぜずのこころがけを持ったりと、突然の事故や、人の絡む難しい状況でも、適切なアクションを起こせる個人となれば、周囲にとって貴重な存在になるのではないでしょうか。