User Interface - 2019 -
マイクロインタラクションで根幹をなすのがトリガーです。トリガーにより全てのシステムが起動し、ルール(制作者側で決められた仕様)に沿った、フィードバックが行われ、アプリケーションによっては複数のモードや反復が組み込まれます。
ユーザー側がアクションを起こすことで、マイクロインタラクションが開始されることがほとんどですが、それは手動トリガーに分類されます。テレビの電源ボタンや、スマートフォンのホーム画面上に並ぶアイコンなどは、ユーザー側が操作する(ための)手動トリガーの一つです。
手動トリガーに対し、天気アプリなど、運営側がトリガーを引きユーザーの端末に通知を表示させるケースもありますが、それらはシステムトリガーに分類されます。
かなり複雑なルール設定にはなりますが、位置情報の判定などをマイクロインタラクションに組み込み、しかるべきタイミングでシステムトリガーが発動していたら、 アラーム事件も未遂に終わっていたかもしれません。
このように、ルールと結びついた不可視トリガーを意識すると、素晴らしいアプリ開発の助けになるでしょう。
上のイメージはWindows10において、キーボードを半角に繰り替えた時に、画面上に大きく表示されるフィードバックです。マックのキーボードには「英数」と「かな」の二つのトリガーが存在するため、キー入力の面では直感的な操作性に劣るWindowsが追加したユーザーへの配慮です。このようにトリガーの設計はマイクロインタラクションの基幹になる故、とても重要なのです。アプリの開発が進むとルールとフィードバックを変えることでしか対応できないケースも出てきますので、ユーザーテストなどを行い、もしものケースを洗い出してみましょう。