現状維持バイアス

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UI・UXエクスペリエンス現状維持に甘んじる心

Psychology - 2018 - Three Philosophers

変化を嫌う、実行に踏み出せない傾向が強い人は、現状維持バイアスに支配されているかもしれない。現状維持バイアスについては、人間の思考回路をシステム1・システム2という領域に分類した、ダニエル・カーネマン氏(2002年・ノーベル経済学賞受賞)の行動経済学や認知心理学に詳しいが、このページでは簡潔に紹介してみよう。

変化を嫌う根本にあるもの

現状維持で良いと思う心理、そこに働くバランスの悪い偏った思考・傾向は現状維持バイアスと呼ばれている。人間、「良い変化ならいくらでも」という欲求があるわけだが、変化によるデメリットへの想像が強く働いて、行動を起こせないのだ。例えば、退社するという決断はどうだろう。不満は大きいものの、最低限の報酬も得ているし、会社を変えることで起こりうるデメリットを考えると、変化へのステップを躊躇させてしまうかもしれない。

やはり行動は大切

思い切って会社を変えても、思わしくない結果になるかもしれないが、行動を2度3度と重ねながら、その都度バイアスを外していくことが出来れば、損失・リスクマネジメントも向上し、良い結果がついてくる筈だ。

未来志向とは

結局は努力と前向きなこころだろう。この部分は心理学だけではどうにもならない。目の前に試験が迫っているなら、お酒は断って寝るまで勉強が正解だ。タバコ吸って喉痛めているなら禁煙である。人は確証バイアスやらいろいろなバイアスに支配されて、自分にとって都合の良い答えを見つけようとするが、バイアスとそれに伴う悪習慣は、可能な限り断って、明るい未来志向でいこう。

まとめ

少々話の中心がズレてしまうが、ビジネスにおいては「維持」というフェーズは後ろのほうに位置付けられている。ある種の努力を重ねた後に、ご褒美ともいえる「収益」や「好循環化」といった仕上げのフェーズが控えているわけだ。

であるならば、とりあえず同じ会社・エージェントと10年くらいは付き合って、資質や技術研鑽に励む期間を設定してみるのも良いかもしれない。そうすれば自ずと「現状」が変わってくるだろう。テック業界は役員レベルの低年齢化が進んでおり、惑わされてしまうこともあるだろうが、羽ばたくのは40代、50代になってからでも遅くはないし、むしろそういった熟成の期間のあり方こそ本来のすじ道ではないだろうか。それこそ全員が自己利益のみに走ると、良い技術者・経営者がいなくなってしまうだろう。